Mac Mini 2018+eGPUの購入を検討

アップルからMac miniが発売されました。カラーマネージメント対応モニターを使っている者としては、モニター一体型のiMacは、いまいち興味が湧きません。2019年に新しいMac Proが発売されるようですが、iMac Proからモニター部分を取り除いたとしても50万円以上は確実なのでは?

不景気なご時世、外付けクラフィックボードに対応したMac miniには興味があります。システムとしての価格を調べてみることにしました。

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メモリとストレージは現行Mac Pro 2013を参考にして、メモリを16GB、ストレージをワンランク増量した512GBにしました。モニタ、キーボード、マウスは、現在使用中のものが流用できます。アップルによると、メモリを自分で取り替えることは可能らしいですが、一部パーツを取り外す必要があり、自分で増設すると保証が効かなくなるとのこと。

基準はiMac Pro 2017の最下位に仮定しました。

iMac Pro 2017 Mac Mini 2018
プロセッサ 3.2GHz 8コア Intel Xeon W
Turbo Boost使用時最大4.2GHz
19MBキャッシュ
3.2GHz 6コア Intel Core i7
Turbo Boost使用時最大4.6GHz
12MB共有L3キャッシュ
ストレージ  1TB 512GB
メモリ 32GB 2,666MHz DDR4 ECCメモリ
クアッドチャンネルメモリコントローラ
16GB 2,666MHz DDR4 SO-DIMMメモリ
グラフィック Radeon Pro Vega 56
(8GB HBM2メモリ搭載)
Intel UHD Graphics 630
小計 55万8800円  20万3040円
eGPU(新品)
GPU(新品)
なし Radeon RX Vega 56
Sonet eGPU Breakaway Box
12万8000円程度
GPU新品 合計 55万8800円 33万1000円程度
eGPU(新品)
GPU(中古)
なし Radeon RX Vega 56
Sonet eGPU Breakaway Box
8万3000円
GPU中古 合計 55万8800円 28万6000円程度

メモリは保証が切れて必要になれば増設。ストレージはオンボード上は起動用にして、外部接続したSSDで作業することを想定しました。

CPUの性能差(Geekbench)

シングル マルチ
iMac Pro 2017
3.2GHz 8コア
5025 30719
Mac Mini 2018
3.2GHz 6コア
5655 23990
 Mac Pro 2019
3.33GHz 6コア
2864 13296

Mac Mini 2018の最上位モデルですが、CPU単体の性能は、iMac Proの最下位に及びません。iMac Pro 2017の方が約2.3倍高速です。

しかし、現在使用中のMacPro2009(改)を基準に性能差を比較すると、約1.8倍高速になります。FCPXでの使用を想定した場合、グラフィック性能を考慮すれば、レンダリング、書き出し、エンコードなどは、さらなる高速運用ができるのではないか? と思います。

望みをいうなら、現行のMac Pro 2013の最上位モデル(E5 2.7GHz 12コア 57万3264円)のスコアは26732で、約1.1倍。中間モデル(E5 3.5GHz 8コア 43万0704円)のスコアが23237でありほぼ同等。モデル末期と思われるMac Pro 2014の最上位&中間モデル同等のポテンシャルです。現行Mac Pro 2013の中間モデルを新品購入するよりも13万円ほど安く購入できます。

eGPUは、Blackmagicから2種類発売されています。カッコイイですね!

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Blacmagic eGPU Blacmagic eGPU Pro
GPU Radion PRO 580
8GB GDDR5メモリ
Radion RX Vega 56
8GB メモリ
価格 9万9120円 16万0920円

標準モデルにはRadion PRO 580、PROモデルには、Radion RX Vega 56が内蔵されています。カッコいいですが、ビデオカードを交換できないデメリットがあります・・・。

アップル公式として「eGPUボックスの正式対応」が明記されています。Sonet eGPU Breakaway Boxを購入すれば、ヤフオクなどで中古のRadion RX Vega 56が割安(PCの世界ではRadionよりも人気がない!?)で入手できます。今後、さらに高性能なグラフィックカードが発売されば、新しいグラフィックカードに交換することが出来ます。Mac Pro 2009がここまで延命できた理由に「拡張性の高さ」があり、陳腐化が激しいグラフィックカードが交換できる点は見逃せません。

Mac min 2018のトップモデル+eGPUの組み合わせが、価格的にも性能的にも落としどころかな?

ちなみに・・・。Mac製品の中で現在(2018年11月時点)で最もハイスペックなのはiMac Pro 2017の最上位モデル(2.3GHz 18コア)です。MacPro2009改とのスコア差は約3.5倍高速なようです。しかし、18コアを選び、メモリやストレージを最小限度に抑えても、価格は88万8624円〜と超ど級。手が届きませんし、この価格なら諦めがつきますよね。

追記1

アップルに電話確認したところ、ここ最近のMACの動画書き出しが高速なったのは、ハードウエアエンコードに頼った変換を行っているからだそうです。4KなどのH.265変換は、アップルT2セキュリティチップに内蔵したプロセッサーが担当。H.264はCPU内蔵のグラフィックカードに内蔵したQSVが担当ているようです。

エンコードが劇的に高速化できた理由は、マルチコアはななく、ビデオカードではなく「T2チップ&QSV」のハードウエアエンコードがあってこそ!!

ビデオカードやプレセッサーのベンチマークを気にするよりも、まずはハードウエアを確実に作動させることが重要。無理をして高価なRadion RX Vega 56を買うより、とりあえずRadion PRO 580を買って、H246およびH265のハードウエアエンコードをきっちり作動させることが重要なのかもしれません。

追記2

インテルプロセッサ内蔵のハードウエアエンコーダ(QSV)は、世代による性能差がほとんどないとのこと。メモリの速度がエンコード速度に影響を及ぼす情報を見かけました。mac mini 2018 i7はDDR4を搭載。ちなみにMac Book Pro 2018の13インチモデルは、旧規格のDDR3のまま。Mac Book Pro 2018の15インチはDDR4なので、Mac Book Pro 2018の13インチモデルは性能が劣りそうです。逆の言い方をすれば、Mac Book Pro 13インチモデルは、DDR4メモリが搭載されれば「買いモデル」になることが判明しました。

また、Radionに搭載されるVCE(ビデオコーディンエンジン)はRX460の時点で、1080P240Hz、4K60Hzまで対応しているようです。Vegaについては、特に性能が向上している記載がありません。Vega 56の消費電力の設定によるエンコード時間の変化を検証された海外サイトを見かけましたが、まったく変動ありませんでした。グラフィックボードの性能差は、レンダリング後のエンコードに関係ないってことか!? QSVはメモリ速度がエンコード時間に影響を及ぼすようですが、RadionはRX560のメモリはDDR5、VegaのメモリはHBM2とうい上位規格を搭載。差が出るとしたらメモリ性能の点でVegaが有利かも!

追記3

BMDさんに問い合わせてみました。ダビンチデイゾルブの使用を前提に、ブラックマジックeGPUを各Macに接続した場合・・・

  • iMacPro2017に接続した場合 = 内蔵GPU使用時よりも遅くなる
  • MacBookPro 2018 15インチに接続した場合 = 大差無し
  • MacMini 2018に接続した場合 = 高速になる

とのこと。過度な期待は禁物なようです。

追記4

オンボード(PCIe ×16)に装着されたビデオボードの性能を100%とした場合、サンダーボルト3接続するeGPIは、70%程度の性能しか出せないようです。オンボードにRadion RX 560を搭載したモデル同等の性能をeGPUで得ようとするとRadion RX Vega 56が必要です。Mac mini 2018のi7にRadion RX Vega 56をeGPUで接続して、ようやくMacBook Pro 2018 15インチ(Radion RX 560)と同等になります。追記3で述べた、ブラックマジックさんの言い分が納得できます。

Mac mini 2018のi7にRadion RX 560を接続すると、Radion R9 280程度の性能(5年前の性能)しか得られません。Mac book Pro 2018の13インチにBMD eGPUを接続してもさほど速さを感じない、というのも納得です。

不明なのが、Radionに搭載されるVCE(ビデオコーディンエンジン)によるハードウエアエンコードのレートまで落ちてしまうかです。4K60P素材を等倍書き出しできる性能がありますが、-30%ダウンが適応されると4K42までの書き出しになり、時間が30%増加することになります。

iMac pro 2017の性能に近づけようとしても、eGPUのマイナス30%のハンデは大きすぎます。

Mac Mini 2018のポテンシャルを引き出すためにはRadion RX Vega 56以上が必要!

 

追記5

Mac mini 2018のSSDは、容量によって書き込み速度が半分程度まで遅くなるようです。512GB、1TBの書き込み速度を調査する必要があります。128TBの店頭販売モデルは、買わない方が良さそうです。

SSD書き込み速度をネットで情報を見つけました

  • 128GB = 600MB/s
  • 256GB = 1.3GB/s
  • 512GB = 1.9GB/s
  • 1TB = 2.6GB/s

128GBモデルは1TBモデルの4分の1程度の書き込み速度しか期待できません!

  

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