Mac派動画クリエーターの外部SSD選び

動画編集は、Mac Pro 2010を導入して以来、レンダリング作業を「起動ディスク以外」でおこなってきました。当時、アップルストアでマシンを購入する時、クリエイティブスタッフさんに教えていただいた方法です。起動ディスクに負荷を掛けないことで、不具合の発生頻度を格段に低く抑えられるそうです。

Mac mini 2018を購入した後も、FCPXの保存領域はUSB3.1 Gen1接続の「SanDisk 内蔵2.5インチ Ultra 3D 1TB SDSSDH3-1T00-G25」に指定しています。読み書きともに400MB/sのスピードがありますのでProRes422の4Kでも、何ら問題なく作業できています。

 

しかし、人間欲張りです。巷では従来のPCIe規格を上回るNVMe規格のSSDが普及しつつあります。Macmini 2018のSSDもNVMe規格。あの爆速を体感してしまうと、外部SSDも高速で読み書きしたくなりませんか? 何も知識のないMacユーザーが、適当な部品を組み合わして割安な外部SSDを製作したところ、見事にハマってしまったお話です。

失敗した経験を活かし、動画ユーザーの方がハマらない「NVMe外部SSDを購入(製作)するためのポイント」を考えてみました。

安定性重視ならUSB3.1 Gen1接続の有名メーカー品を選ぶ

動画ユーザーは、動画を撮影して編集するのがメインです。相性云々を考えていては楽しくありませんよね。アマゾンで販売している「SanDisk ポータブルSSD  500GB 【PS4 メーカー動作確認済】 USB3.1 Gen2 防滴 耐振 耐衝撃 SDSSDE60-500G-J25 Extreme Portable 3年保証」あたりが、動画や写真ユーザーを想定した製品であり、実績もありそうなのでオススメです。調べてみたところ、発熱も気にならないレベルのようです。正直、これを買っておけばよかったと思っています。(ここまできたら引き下がれません・・・)

 

人と一緒はイヤ! ガジェットが好きな人はSSD沼にハマってみては?

NVMe規格のSSD本体とケースを組み合す!

まず、2280サイズのM.2 SSDは、NVMe規格とPCIe規格などの製品が混在しています。ケースについても同様です。高速な外部SSDとして仕上げるためには、NVMe規格の「M.2 SSD」とNVMe規格に対応した「ケース」を組み合す必要があります。

  • PCIe = NVMe M.2 = M-Key  高速!
  • SATA =NGFF M.2 = B&M Key 
  • AHCI =AHCI M.2 = M-Key

高速な接続方法を選ぶ!

最新のMacにはThunderbolt 3ポートが備わっています。Thunderbolt 3は、転送速度40GB/sのスペックを誇ります。USB3.1 Gen2のType-Cと互換性がありますが、転送速度は10GB/sに低下します。また、Thunderbolt 3接続のSSDはTrimが働くようですが、USB接続のSSDはTrimが効きません。USB接続には高速通信を可能にするUASPなどもあります。

Thunderbolt 3接続のケースが欲しかったのです、マイナーな存在なのでとにかく価格が高い!!。いずれは入手したいのですが、現状では手が出せませんでした。

2019年秋ごろからUSB3.2規格の商品が流通し始めました。転送速度20MB/sに対応するそうなので、低価格で販売されることを望みます。

 

放熱性の高いケースを選ぶ!

NVMe M.2 SSDは、コントローラー部分が相当なレベルで発熱します。コントローラーが発熱するとサーマルスロットリング(ヒートプロテクション機能)が働き、転送速度が著しく低下させ故障を防く仕組みになっています。サーマルスロットリングが発生すると高速書き込みできませんので、外付用ケースには放熱性の高い金属製が適しています。

SSD構造の特性を知る!

NVMe M.2 SSDには、「SLC・MLS・TCL・QLC」とあります。最も信頼性や耐久性が高いのはSLCで、MLS・TCL・QLCの順で低下します。価格についてはSLCが最も高価で、MLS・TCL・QLCの順で安くなります。ここ最近、QLCが普及してきましたが、まだ技術が熟成していない分、寿命や速度の点において劣る点が多くありそうです。

SSDにとって動画編集は負荷の高い作業に該当する!

動画ユーザーは、撮影した膨大なデータを「ごく当たり前の感覚」でコピーしていますよね。4Kの収録となると128GBのSDカードを使っている人も多いと思います。撮影後に、128GBに及ぶ撮影素材をバックアップしますが、このデータ量をコピーする行為自体が「普通」ではないようです。また、動画編集の作業領域に割り振られたSSDは、FCPXの場合、レンダリングがProRes422なら、バックグラウンドであっというまに数キガのデータを書き込んでしまいます。ネットや動画を閲覧するような一般的な用途と比べると、異常な使い方であることを理解すべきでしょう。

で、問題になるのがSSDの寿命。価格重視でM.2 SSDを選ぶとなるとTCLかQLCから選択することになります。そこに最大の落とし穴があります。SSDはDRAMという高速なキャッシュ領域を使って高速な読み書きを実現していますが、容量には上限があります。撮影したデータがDRAM容量以下であれば問題ありませんが、DRAM容量を超えると書き込み速度が低下します。TCLタイプは、DRAM容量を超えた場合も比較的高速な書き込み性能を維持できますが、安価なQLCは、DRAM容量を超えた途端に100MB/s程度まで低下します。

QLCタイプのSSDを購入すると、コピー初期は爆速書き込みできても、途中からHDDドライブ以下の書き込み速度まで低下して、トータルのコピー時間が長くなります。また、QLCタイプのSSDは総書き込み容量が低く設定されていて、100GB単位でコピーやレンダリングを繰り返していると、事務用途のユーザーよりもはやく寿命を迎えることになります。

で、今まで経験したのですが、SSDで動画の読み書きを繰り返していると、書き込み速度が100MB/s以下まで落ち込む製品がありました。ちなみに、メーカー保証の基準は、書き込みできれば問題はなく「速度保証をしているわけではない」という点に注意しなければいけません。

現在メインで使用している「SanDisk 内蔵2.5インチ Ultra 3D 1TB SDSSDH3-1T00-G25」はPCIe接続のTCLタイプです。登場当初のTCLは、DRAM容量を使い果たすと書き込み速度が一気に遅くなっていたようですが、この製品は、100GB超のコピーをしても速度が低下することはありません。オススメです!

しかし、昔購入したサムソンの700番台の商品は、購入後1ヶ月以内に書き込み速度が50MB/s以下に低下する症状があらわれ、廃棄しました。

で、今回、何も知らずにNVMe規格のQLCタイプのM.2 SSDを購入したのですが、1週間程度で、コピー開始は爆速だけど、10GBほど書き終えると途中から100MB/s程度までスピードが落ち込むようになりました。調べてみると、この製品はDRAM容量を使い果たすと100MB/sまで書き込み速度が低下する製品であることが判明しました。DRAM容量は120GBほどあるようですが、10GBほどで力尽きます。また、この製品は、書き込みを行うとコントローラーの温度が一気に上昇します。温度は53度だったのでサーマルスロットリングは発生ないと思われるのですが、なぜか100MB/s程度まで落ち込みます。これでは、高速が売りのNVMe M.2 SSDを購入した意味がありません。

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